また、過剰に摂取すると腎臓結石になるとの意見もあったようが、証拠が不十分だとかで完全に因果関係があるとは言えてないようです。 政府によるタンパク質を推奨する文書によると、タンパク質の摂りすぎの弊害はないそうです。そのかわり「大人の摂取カロリーの10~35%はタンパク質を摂取しよう」と推奨しています。1日あたりの最低限の推奨摂取量の数値は出していますが、基本的には上限はなく、推奨摂取量の脂肪と炭水化物を摂ったうえで、タンパク質は好きなだけ摂ってもよいそうです。 政府の文書ではタンパク質の摂りすぎが危険だとは言っていない、ということは、一体だれが危険だと言っているのでしょうか?ベジタリアンびいきの Physicians’ Committee for Responsible Medicine等の団体が、タンパク質が高めの食事は、腎臓の病気や癌、腎臓結石を引き起こす、と言っているのです。 でも、タンパク質は肉だけではありません。確かに牛や羊などの赤肉や加工肉の摂りすぎは癌と関係しますが、鶏肉や豆腐、豆などは癌と関係ありません。また、腎臓結石との関連も不確かです。動物性たんぱく質が関係あるようですが、American College of Physiciansは、腎臓結石の人にタンパク質の低めの食事を推奨できるほど十分な証拠は得られなかったそうです(詳しくはこちら)。 PCRMが提唱している、タンパク質の摂りすぎは「腎臓に負担をかける」という説も、誤りだと指摘されています。Chris Kresserさんによると、腎臓を提供した人の腎臓病のリスクはなく、残った腎臓は今までの2倍動くようになるそうです。ということは「腎臓への負担」説は、通用しませんよね。タンパク質の低い食事は、すでに腎臓病の人の食事療法としては適していますが、タンパク質が高めの食事が健康な腎臓の人の負担になることはありません
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